Llama 2(ラマツー)の使い方や日本語は? ダウンロード手順とブラウザ実装サイト。
Contents - 目次
Llamaとは?
Meta社のLLM(大規模言語モデル)。
Llama
Llamaは、Meta社による会話型、対話型のAI。
OpenAI社のChatGPTと同じく、もともとはGoogle社が開発したTransformer (機械学習、深層学習モデル)による自然言語処理をベースとしている。
動物のラマ(リャマ)と同じスペルで、名前が可愛らしい。
MetaによるLLM。
LLMは「Large Language Models(大規模言語モデル)」の略称であり、ChatGPTやBard(現Gemini)、Bing Chat(現Copilot)などの生成AIのことを指す言葉。
Llama 2。Meta社による会話型、対話型AI、LLM。
次世代LLM。Llama 2、そしてLlama 3。
Llamaは「Large Language Model Meta AI(Metaの大規模言語モデル)」の略称となっており、FacebookやInstagramで有名なMeta社による生成AI。
今回はそのLlamaの、バージョンアップ版となる。
さらに、Llama 3が登場。
Llama 2にできること。
- 自然言語による会話。
- 文章の生成。
- 翻訳。
- インターネット検索。
- AIチャットシステムの作成。
- MicrosoftのAzureやWindows、AmazonのAWSなどでの活用。
その他、さまざまな場面で使用されていくと思われる。
引用元サイト:Meta and Microsoft Introduce the Next Generation of Llama
商用利用可、かつ無料で使える。
Meta社のブログによると、Microsoft社も関わっており、研究や商用利用が無料で可能とのこと。
(※月間ユーザー数が7億人を超えると、追加ライセンスのリクエストが必要。)
Llama 2の読み方は?
Llama 2の読み方は、そのまま「ラマツー」となる見通し。
Llama 2の日本語対応は?
後述のチャットサイトなどで日本語対応がされているが、実際に会話してみたところ、現時点では日本語力は高くない。
また、使用モデル(7B、13B、70B)によって、精度が異なる。
日本語の情報量、学習量が少ないことが想定されるので、これから対応していくと思われる。
Llama 2はオープンソースで提供。
Meta AIのサイトでは、オープンソースで提供されるとのこと。(ライセンス要確認。)
(※リニューアルなどでサイトのデザインが変わっていることがあります。)
引用元サイト:Meta AI
商用利用とライセンスの注意点。
商用利用も可能。ただしLlama 2コミュニティライセンス契約によると、月間ユーザー数が7億人を超えている場合は追加ライセンスが必要となる。
ライセンス契約や利用規約などについては下記ページへ記載されている。
参照: Llama 2 Community License Agreement – Meta AI (英語。ブラウザで翻訳可。)
参照:Use Policy (英語。ブラウザで翻訳可。)
Llama 2、Llama 3のダウンロードページ。
Llamaのダウンロードページ。
Metaの公式サイトに、Llama 2のダウンロードページが用意されている。
2024年4月現在の最新バージョンのLlama 3のダウンロードも可。
引用元サイト:Meta Llama
次世代Llamaへのリクエスト。
ページ上部の「Download models」をクリックすると画面が切り替わり、Metaへリクエストを送るための、氏名やメールアドレスなどの入力項目が現れる。
引用元サイト:Download Llama
ダウンロード注意点。
ダウンロードされるのはあくまでもコード類であり、実装するためには、Pythonやコマンドプロンプトやターミナル、GitHubなどの、プログラム系の知識が必要。
(※ChatGPTやGeminiなどのように、チャットだけを試してみたい場合は、下記にLlama 2 チャットサイトの紹介があります。)
Llama 2と、Llama 3のモデル。
Llama 2には以下の3つのモデルがある。
- Llama 2-7B:70億パラメータ
- Llama 2-13B:130億パラメータ
- Llama 2-70B:700億パラメータ
(※「B」は「Billion(10億)」の略。)
Llama 3には以下の2つのモデルがある。
- Llama 3-8B:80億パラメータ
- Llama 3-70B:700億パラメータ
(※「B」は「Billion(10億)」の略。)
パラメータが増えていくにつれ精度、性能が高くなるが、その分インストールするローカル環境のスペックによってはかなり重たくなってしまう。
先代のLlamaを全てダウンロードすると200GBを超えるという情報や、Llama 2の7Bモデルだけで13GBや16GB以上という情報もあった。
LLMのパラメータとは?
LLMのパラメータは、人間の脳で例えた場合、ニューロン(神経細胞)をつなぐシナプスのようなものと言われたりする。
基本的に数が多いほど学習量が多く、情報量や情報伝達に長けている。
ただし情報過多になると逆に判断力が鈍ってしまうように、単純にパラメータが多ければ良いというわけではない。
目安としては、他のLLMのパラメータは以下の数となっている。
(※確認できた範囲、またはそれぞれのAIに聞いてみたおおよその数値。)
- GPT-3:175B(1,750億)パラメータ
- ChatGPT 3.5:355B(3,550億)パラメータ
- GPT-4:非公開
- Gemini Nano:3.25B(32.5億)パラメータ
- Gemini Pro、Ultra:非公開
- Grok-1:314B(3,140億)パラメータ
- Claude 3:非公開
GitHubのLlama。
Llama 2の事前トレーニング済みモデルは、2兆のトークンでトレーニングされているという。
トークン数が多いほど単語や文字数の扱いに長けるが、GitHub上のREADMEによると、事前トレーニング済みモデルはチャットやQ&A用に微調整されていないとのこと。
なので、3つのモデルがさらに2つに分けられる。
- Pretrained Models(事前トレーニング済みモデル)
- Fine-tuned Chat Models(チャット用にファインチューニングされたモデル。llama-2-7b-chat、llama-2-13b-chat、llama-2-70b-chatなど。)
要チェック、README。
※2023.07.18時点で、ダウンロードやライセンス同意についての注意が記載されている。
参照:facebookresearch/llama: Inference code for LLaMA models
AzureやWindowsにおけるLlama 2。
Microsoft Azureのクラウドで活用できるようになり、Windows上のローカル環境での実行にも最適化されているとのこと。
参照:Meta and Microsoft Introduce the Next Generation of Llama
Llama 2、Llama 3のブラウザ実装サイト。
Llamaのブラウザ実装サイト。
すでにLlama 2のチャットモデルをサイトに実装している方々がおり、ブラウザ上で会話を試すことができる。
LLaMA 3の公開により、「70B」と「8B」のモデルが追加。
注意点。
ChatGPTやGemini、Copilotなどと同じように、個人情報や機密情報の入力には気をつけた方が無難。
Chat with Meta Llama 3 on Replicate
アカウント不要かつ無料で、Llamaとチャットが可能。
モデルの選択。
LLaMA2 Chatbotの場合は、画面左上のメニューから、7B、13B、70Bとモデルを選択できたり、出力される回答の調整ができたりする。
参照:Chat with Meta Llama 3 on Replicate
モデルや文字数の調整などについて。
- Llama Size: サイズが大きいほどスマートになるが、速度は遅くなる。
- System Prompt: プロンプトの先頭に追加され、システムの動作をガイドするのに役立つとのこと。
- Temperature: ランダム性の調整。1以上はランダム。MAXは5。0.75が適切な開始値。
- Max Tokens: チャットの最大文字数。ChatGPT(GPT-3.5)の目安が日本語2,048文字まで。
- Top P: テキストをデコード(解読)するときに、最も可能性の高いトークン(単語や句読点で分けたテキスト)の上位からサンプリングする。MAXは1。
使い方。
LLaMA2 Chatbot(現Chat with Meta Llama 3 on Replicate)でのチャットの仕方は、ChatGPTやGemini、Copilotと同様、画面下の入力欄から始められる。
(※スクショはダークモード時のもの。)
参照:Chat with Meta Llama 3 on Replicate
日本語レベル。
日本語対応は、ChatGPT(GPT-3.5)などに比べ、まだちょっと時間を要しそうだった。
「おはようございます。」と入力したところ、ちょっと不自然な組み合わせの返答があった。
急に英語になることもある。
7Bのモデルでは、ソクラテスが古代ギリシャの哲学者であることを知っていたが、野茂英雄元選手は漫画家、大谷翔平選手はプロレスラーという返答だった。
70Bのモデルでは、精度は少し高くなるが、回答速度が遅くなる。
LLaMA2 Chatbotでの、野茂英雄元選手と大谷翔平選手についての回答が大幅に改善されていた。両者ともほとんど間違いがない内容だった。
ReplicateのLlama。
アカウント不要かつ無料で、Llamaとチャットが可能。
GitHubを見てみたところ、「https://llama.replicate.dev」というサイトもあり、全く同じ作り、ソースコードになっている。
参照:Chat with Meta Llama 3 on Replicate
両サイトともログイン不要で使用可能。
Replicateとはユーザーが投稿したAIを試すことができるWebサービスの1つ。
Perplexity Labs
アカウント不要かつ無料で、Llamaとチャットが可能。
Perplexity Labsも、今のところアカウント不要でかつ無料で使うことができる。
モデルの選択。
画面右下のメニューからモデルを選択できる。こちらは70Bでも回答速度はなかなか速い。
モデル数も着々と増えている。
日本語レベル。
当初は日本語での会話は難しかったが、こちらも数ヶ月間で驚くほど上達している。
使い方。
画面下の入力欄から始められる。
ELYZA(イライザ)
東大、松尾研究室発のAIモデル&カンパニー。
日本人によるLlama 2デモサイト。
アカウント不要かつ無料で、Llamaとチャットが可能。
ELYZAのデモサイトも、今のところアカウント不要でかつ無料で使うことができる。
モデルの選択。
7Bモデルと13Bモデルのデモが、URLによって分けられている。
- ELYZA-japanese-Llama-2-13b-instruct-demo
- ELYZA-japanese-CodeLlama-7b-instruct-demo
- ELYZA-japanese-Llama-2-7b-instruct-demo
- ELYZA-japanese-Llama-2-7b-fast-instruct-demo
※現在は公開終了済みとのこと。あたらしいデモサイトは、ELYZA LLM for JP (デモ版) | 株式会社ELYZA から利用可能。
日本語レベル。
日本語は得意で返答速度もスムーズ。気軽なチャットができる。知識レベルはこれから学んでいくのだと思われる。
使い方。
利用規約に同意してから、すぐに利用ができる。日本語なので、使いやすい。
ELYZAとのチャット例。
参照:ELYZA LLM for JP (デモ版) | 株式会社ELYZA
replicate / llama-2-70b-chat
アカウント不要かつ無料で、Llamaとチャットが可能。
Replicateとは?
Replicate.comでは、機械学習された生成AIを使うことができる。言語生成だけでなく、画像生成や動画生成のAIもある。短時間の利用であれば無料。
研究者、開発者向けな感じのサイトで初心者用とは言えないが、翻訳を使えば色々と試せる。
モデルの選択。
Llama 2-Chatのモデルは各ページ別となっている。こちらも70Bでも回答速度は遅くない。
- 7Bの場合は、llama-2-7b-chat
- 13Bの場合は、llama-2-13b-chat
- 70Bの場合は、llama-2-70b-chat
日本語レベル。
2024年2月時点では、日本語での会話は難しい。
使い方。
画面左側の入力欄(「Input」 > 「prompt」)から始められる。回答のランダム性の調整や生成するトークン数なども細かく調整可能。
参照: meta/llama-2-70b-chat – Run with an API on Replicate
以上、参考になれば幸いです。
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- Llama 2(ラマツー)の使い方や日本語は? ダウンロード手順とブラウザ実装サイト。
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