
ChatGPTの使い方と始め方。文章作成やコーディング、SEO対策は変わるか?
です・ます調の文章でなくてすみません。当初は個人的なメモ書きだったためです。
Contents - 目次
ChatGPTとは?
OpenAI社による言語モデル、いわゆるAIチャットサービス。
ChatGPTはアメリカのOpenAI社のサービスで、現在(2023年1月)は無料で使える期間中。
いわゆるAIによる対話型のチャットサービスだが、従来のAIチャットとは違い、想像以上に自然な文章で会話ができる。
専門的な単語や間違いもあるが、文章表現が優しいので、ストレスを感じにくい。
始め方も簡単で、ブラウザ上ですぐに使える。
使い方の例)
(※スクショはダークモード時のもの。)
禅問答のようなこともできる。
「Siri」や「アレクサ」、「ドラえもん」などと違い、「ChatGPT」だとちょっと名前が固いので、名前を聞いてみる。
ニックネームの提案に喜んでもらえたのかなと思ったが、この会話は次の日には忘れてしまうらしい。
寝て起きたら、記憶がリセットされている。
まるで、映画やドラマのように。
ChatGPTに聞くと、直近の会話は暫定的に覚えているが、記録はしないとのこと。
ただし、会話の後に画面左側にできる、過去の会話のリストでは記録、学習しているようだ。
ChatGPTにできること。
色々とあるが、例えば、
- 質問すると答えてくれる。
- ジョークを言ってくれる。
- Web系やプログラミング系のコードを生成してくれる。
- Excel系の関数を教えてもらえる。
- 文章や、詩、俳句、作文、小論文、小説などのライティング(下準備)ができる。
などがある。
つまり、コンピュータ言語を含んだ、文章作成ができる。
質問してみたところ英語が得意らしく、ときどき唐突に英語になったりもするが、日本語も学習しているとのこと。
日本語レベルはそれほど高くなく、日本人であれば義務教育で習うような、五・七・五の俳句と五・七・五・七・七の短歌を、なぜか混同していた。
どうしてなのか尋ねてみると、ネット上の大量のテキストデータから学んでいるそうで、それであれば必然的に使用者の多い英語が多くなるだろう。
コンピュータ言語のほとんどは英語がベースなので、Web系やプログラミング系のコーディング、Excel系の関数などの基礎には詳しいと思われる。
会話途中で途切れてしまうとき。
長文などのときは、会話の途中で途切れることがあるが、「続けて」などと入力すれば、続きから会話をしてくれる。
また、サーバーに負荷がかかっているようなときに止まってしまうことがあるが、少し時間を空けると元気な状態に戻る。
ChatGPTのコミュニケーション能力の高さ。
上記の通り、ChatGPTは人の言語やコンピュータ言語には、飛躍的な能力がある、ように見える。
が、試しに 「ボルト(bolt)」を知っているかを尋ねると、元陸上選手のウサイン・ボルト(Usain Bolt)と金属部品のボルトを、やはり混同していた。
ChatGPT自身が自分を言語モデルと回答するように、単純に、「テキストデータ」 = 「文字列」としての学習が優先されている感じだ。
それでも日本語でのコミュニケーションは、想像以上にスムーズ。
間違いを指摘すると、丁寧なお詫びと訂正をしてくれたりもする。
※2023.01.25追記)
一度聞いておかしいと感じたときは、質問を英語にすると、次からの返答の正確度が違ってくる。
英語が苦手でも翻訳機能を使えばなんとかなる。
参考:ChatGPTの正確性を、簡単かつ格段に上げる使い方。
AIだもの。
正確性に欠けることが度々あるが、それは人間だって同じ。
「AIだもの。」
という気持ちでいれば、なかなか有意義かつ良い遊び相手にもなってくれる。
ChatGPTへの質問やお願い。
「何か詩を書いてくれませんか?」
「最近流行りのHTMLを書いてください。」
ChatGPTの使い方。
使い方は簡単で、メールアドレスとパスワードでアカウントを作成するか、GoogleもしくはMicrosoftのアカウントで、すぐに使用が可能となる。
サイトを開いて、普通のチャットのように、入力欄に文字を打ち込むだけで返答がもらえる。
ブラウザ上で使えるので、何かをインストールする必要もない。
英語だとわからない、なんか怖い、という場合は、Google翻訳の機能を使えば、日本語にできる。
参考:ChatGPTのサイト
ちなみにOpenAI社CEOのSam Altman(サム・アルトマン)によると、公開6日目に100万人が登録したとのこと。
参考: ChatGPT、公開6日目で100万ユーザー突破 – ITmedia NEWS
Netflixのユーザーが100万人に到達したのは約3年半、Facebookは約10ヶ月かかったとの情報があるので、事実であれば桁違いに速い。
日本の都市で例えると、6日間で札幌市の約半数、仙台市のほぼ全ての人がユーザー登録したことになる。
それくらい人々の関心や需要があるということだ。
ChatGPTの始め方。
ChatGPTのログイン、サインアップのページ。
初めての場合は「Sigh up」をクリックする。
日本語に翻訳した場合。
メールアドレスを入力。
「Email address」の欄へメールアドレスを入力し、「I’m not a robot」にチェックを入れ、「Continue」をクリック。
- すでにアカウントがある場合は、「Log in」から使用可能。
- GoogleやMicrosoftのアカウントでも使用可能。(※有料化が検討されているので、口座登録している場合は気をつけた方が良いかも。)
日本語に翻訳した場合。
パスワードを入力。
パスワード(8文字以上)を決めて、入力する。
日本語に翻訳した場合。
入力したメールアドレス宛にメールが届く。
入力したメールアドレス宛に、ChatGPTの開発元のOpenAIから認証メールが届く。
「Verify email address」をクリックし、認証すると、アカウント作成が完了。
日本語に翻訳した場合。
名前と電話番号の入力。
認証後に名前の入力を求められる。本名でもニックネームでも可。
電話番号は必須であり、SMSでも6桁の認証コードが届く。その数字を入力し、アカウント登録が完了となる。
これで、何か質問したり、文やコードを書いてもらったりができる。
HTMLやCSS、JavaScriptなどのコーディングはお願いできるか?
Web制作やプログラム関連の仕事をしていれば、気になるのがコーディングの精度だろう。
その辺りも実際に質問することができるが、これは想像の範囲内だった。
コーディング。
めちゃくちゃ簡単なサイトなら可能だ。ただし実務でそのまま使うというレベルではない。
最先端の3Dプリンタで作られた家のように、一つのサイトを丸ごと制作するようなことはできない。
「お客さまが喜んで集まるような素敵なサイトを作って。」とお願いしたところで、そのようなサイトのコード一式が出来上がったりはしない。
なにより人間によるチェックを行わずにサイトやアプリを公開してしまうと、間違った情報や不適切な内容が発信されてしまう可能性が否めない。
そしてその可能性は低くはない。
短いコードのチェックやレビュー、学習用には使えるかもしれない。すでに使用率の高いコーディングソフトのVSCodeや、同じくシェア率の高いブラウザのChromeへ向けた拡張機能が出ている。
実際のサイトのコードチェック。
HTMLなどのコードのチェックをしてもらえるが、コード量が多いとエラーになってしまう。
サイトのわずか1ページ分のHTMLのソースコード(約1000行)を貼り付けて添削をお願いしたところ、エラーになってしまった。
文字数制限を聞くと「文字数の制限はありません」と言うが、コードを送ると「長すぎるのでもっと短く」と言う。
W3Cのチェックツールではこのようなことは起こらない。
基礎的なコード。
前述のHTMLの基礎や、変数や条件分岐や関数などの、基本的なプログラミングのコード例や添削には、頼もしい存在になりうるポテンシャルを感じる。
SEO対応。
コードや文章自体がそれほど高いレベルではないので、特にSEO対応に向いているとは思えない。
何より大量生産や情報の正確性に欠ける、ということはGoogleのペナルティーの対象になってしまうリスクもある。
すでにChatGPTをMicrosoftの検索エンジンであるBingに組み込むというニュースや、Google自体が非常事態を宣言したという報道がある。
それでも、Googleが本腰を入れたら追いつく距離なのではないだろうか。
去年すでに「LaMDA」の性能が話題になっていた上に、検索エンジンの歴史の優位性もある。
Googleはすでに、AIで生成されたサイトやページへの対応を始めている。
なのでこちらも、下準備としては良きパートナーかもしれない。
問題点。
問題点としては、やはり「正確性に欠ける」という点にある。
ネット上から情報収集しているそうだが、普通にWikipediaに書いてあることを知らないことも多々ある。
そもそもブログやサイト、Wikipediaなどの情報源が間違っていた場合、その間違った情報を正しい情報と思い込んでしまう。
これは人間の脳でも同様の「思い込み」の問題のようでもあり、AIも学習しながら改善していくのだろうが、現時点では仕事を任せられる、とまでは言えない。
ニュース記事の詳しい内容や、専門的な医療サイトなど、「詳細情報を確認するためにはログインが必要」という場合があるが、そのような情報も学習できないだろう。
ただし、、、
ホモ・サピエンスは科学的事実がなくても行動できる。
フィクションでも信じられる。
Yuval Noah Harari(ユヴァル・ノア・ハラリ)が書いたように、私たちホモ・サピエンスは必ずしも正解でなくても構わない、という性質や経緯がある。
そのため、医療やロケット開発などの人の命に関わるような分野を除けば、正確性がどこまで求められるかはユーザー次第となりえるかもしれない。
噂話やゴシップでも、多くの需要があり、伝わっていく。これはちょっと怖いのではないだろうか。
ミームは伝達される。
Richard Dawkins(リチャード・ドーキンス)が1970年代に提唱していた人の脳から脳へ伝達される「meme(ミーム)」という概念も、本人が意図した「ミーム」でなく、「Internet meme(インターネット・ミーム)」として2010年くらいから急速に広まっている。
インターネット・ミームは、広義にはドーキンスのミームの一例ともなり、または亜種のような存在ともなり、実際にネット上に広がっている。
WWWによるネットワーク。
ChatGPTを含め、インターネットを通じてブラウザが動くWWWは、Tim Baners-Lee(ティム・バーナーズ=リー)により開発され、CERN(セルン)との関連がある。
CERNは量子や素粒子などの研究で有名だ。この先量子コンピュータがより実務的になれば、AIの成長速度は劇的に加速すると予想されている。
が、それはまだまだ先のことになるらしい。
ChatGPTとのお話の途中で、なぜか「ヒッグス粒子はまだ発見されていない」という趣旨の返答があった。
実際にはすでにヒッグス粒子は2012年にCERNで発見され、Peter Higgs(ピーター・ヒッグス)は2013年にノーベル物理学賞を受賞している。
このような大事な部分での間違えを普通にしてしまうのが、現時点での大きな問題点だろう。
倫理面。
この先AIが、「ドラえもん」となるか「ターミネーター」になるかでは大きく違ってくる。
その面では、ChatAIは「倫理観」は持ち合わせていると感じる。
ChatGPTとの会話の中で使われた有害コンテンツとなるテキストは、実は時給2ドルという信じ難い低賃金でケニアの方々がチェックしていたとのアメリカTIME誌の報道があった。
出典: OpenAI Used Kenyan Workers on Less Than $2 Per Hour: Exclusive | Time (英語)
出典:「ChatGPTを改善するためにOpenAIが時給300円以下でケニア人を雇った」と問題視する報道 – GIGAZINE
事実なのであれば、ChatGPTが生成する優しい文章表現は、そのような環境下でのケニアの方々の身を削った尽力があったのだろう。
まずは人間自身の倫理性が改善されますようにと、切に願う。
ケニアの生活について。
ロケットニュース24による、ケニアのマサイ族・カンバ族の記事。
一般的なケニア人の生活や仕事については、「ロケットニュース24」というネットメディアでもよく記事になっている。
ロケットニュース24は基本的にはおもしろメディア、バラエティニュースなのだろうが、ケニアの情報は比較的まじめな内容であり、ケニア人ライターへの原稿料は日本人ライターの原稿料と同じ額にしていると、過去にGO羽鳥編集長が公言していた。
参考:チャオス (Charles)」担当の記事
参考:ルカ (Luka Sunte)担当の記事
ChatGPTは最新情報を知らない。
ChatGPTはいわゆるミーハーではなく、トレンドに敏感でもない。
AIなので最先端と思いきや、現時点では2021年3月までの情報しか保持していないとのこと。
なので昨日の天気や去年(2022年)の出来事を聞いても答えてもらえない。
日本の首相は菅総理の時点までしか知らなく、サッカーの2022年W杯優勝国(アルゼンチン)もわからないという。
これもまた、なんだか映画やドラマのようだ。
ChatGPTは、知らないことを知っていると言ってしまう。
2021年3月時点では、この年MVPを獲得する大谷翔平選手もアメリカ全土ではブレイク前だった。
なので、彼がメジャーリーガーである認識はない。野球選手であることは知っているが、日本での在籍球団や経歴はまったく違う。
もう一度「所属球団に絞って」聞いてみたところ、やはりおかしな返答があった。
インディアンスはガーディアンズへ名称変更しているが、これは2022年のことなので仕方ない。正解はエンゼルスで、2018年-2023年現在までずっと変わっていない。
2021年時点でもすでに所属球団やポジションは当然Wikipediaに記載があったので、それでも間違えるということは、意外とWikipediaからの情報の優先度は高くないのかもしれない。
ところが、Webサイトを閲覧するためのブラウザであるInternet Explorerのサポートが終了したことは、なぜか知っている。(2022年6月の出来事。)
現時点での、ChatGPT。
やはりこれまでのAIと同様に、「会話的なこと」はできるが、「会話」はまだ難しいようだ。
データの保存量、サーバーの問題なのか、「記憶能力」は意外と高くない。
「未来予測」もできない。需要が高そうな、天気予報や株価の予想はできない。
また、これも意外だが、「計算」が苦手みたいだ。掛け算や割り算を間違ってしまったりする。
演算子の問題かと思いきや、一般的な算数の「×」「÷」でも間違っている。
驚くことに全問不正解だったので、最後に足し算を聞いてみようとしたときについ入力途中でエンターキーを押してしまった。
ただこのとき、ChatGPTは私の不完全な質問の意味を汲み取って、正解を出してくれた。
やはりコミュニケーション能力は高い。AIなのに良い意味での「人たらし」な感じで、嫌いになれない。
AIだもの。
この通り間違いは多いが、人間と同じく、学習していくのだろう。
ここ数年で翻訳機能が着実に精度を上げたように、ChatGPTも数年後には進化していく可能性は高いと思われる。
以上、参考になれば幸いです。
(※敬称略)
ChatGPT関連メモ。
- ChatGPTの始め方と使い方と。初心者向けシンプル版。
- ChatGPTにTechAcademyについて聞いてみたら。
- ChatGPTはSVGアイコンを作れるのか?
- ChatGPTの正確性を、簡単かつ格段に上げる使い方。
- ChatGPTの使い方と始め方。文章作成やコーディング、SEO対策は変わるか?
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