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AI Mode(AIモード)はいつから?
AI Modeは、段階的に使用されてきたネーミング。
Search LabsからAI Overview、そしてAI Modeへ。
以前は「強調スニペット」などで検索結果の最上位に表示されていた箇所は、試験や段階を踏みながら、「Search Labs」>「AI Overview(Overviews)」と進化していった。
Googleの対応の速さと、AI検索、広告への慎重性。
OpenAIのChatGPTがリリースされたわずかひと月ほどで、Googleが「コード・レッド」を宣言した。
PerplexityやChatGPT searchの登場後も、キーワード検索から会話・質問形式の検索に舵を切り始めた。
AI検索には、Googleの主な収入源である広告への影響が容易に想定できる。
なので、早期にリリースされたBard(現Gemini)とは違い、段階を踏んでいたのかもしれない。
Google I/O 2025で発表された「AI Mode」。
AI Modeの登場と変化。
AI Modeによって、ネットで物事を調べたいとき、従来のキーワードによる検索(検索クエリ)のほか、Geminiとの会話や質問形式で検索することができるように変わっていく。
(※まずはアメリカから。その後に日本でも。)
参照元:AI Features and Your Website | Google Search Central | Documentation | Google for Developers
SEO(検索エンジン最適化)対策はどうする?
SEO(Search Engine Optimization)
SEO対策をどうするか?
AI Modeは、ユーザーとしては便利な機能となりそうだが、サイト制作者やSEO事業者には対応が求められる可能性がある。
Googleの検索アルゴリズムには、200個以上の評価要素があるとされており、デバイスの変化と伴いながらも、10年以上前から言われていた。
SEO対策の主なもの。
200以上の評価要素。
評価要素が200以上もあると、対応が極めて難しい。一般的には下記のものが重要視されている。
- コンテンツ内容。
- E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)。
- ページエクスペリエンス。
- ユーザビリティ。
- アクセシビリティ。
- モバイルファースト。
- ブランディング。
など。
E-E-A-TとYMYLと。
E-E-A-Tの有効性。
下記の4つの要素の頭文字を組み合わせた言葉である「E-E-A-T」。
これは、Googleの品質評価ガイドラインで、「優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効」とされている。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
YMYLの重視。
「Your Money or Your Life」の略称である「YMYL」も、Googleによる品質評価ガイドラインで、「人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピック」として重視している。
GoogleのガイドラインによるYMYLのジャンル。
GoogleによるYMYLのジャンルと例。
ニュースと時事問題
- 国際的な出来事、ビジネス、政治、科学、テクノロジーなどに関するニュース。
- ただし、スポーツ、エンターテイメント、日常のライフスタイルに関する話題は通常YMYLとは見なされない。
市民の権利、政府、法律
- 投票、政府機関、公的機関、社会福祉、法的な問題(離婚、親権、養子縁組、遺言作成など)に関する情報。
金融
- 投資、税金、退職後の計画、ローン、銀行、保険などに関する金融アドバイスや情報。
- 人々がお金に関する意思決定を行えるようにするWebサイトや、金銭の送受信・管理を可能にするサイト。
ショッピング
- 商品やサービスの調査・購入に関する情報やサービス。
- 特に、オンラインで商品を購入できるサイトや、高額な買い物の情報。
健康と安全
- 病状、薬物、病院、メンタルヘルス、栄養、緊急時の備え、活動の危険性などに関する医学的アドバイスや情報。
人々のグループ
- 人種や民族的出身、宗教、障害、年齢、国籍、兵役経験、性的指向、性同一性など、特定のグループに関する情報や主張。
その他
- 上記のカテゴリに当てはまらなくても、人々の幸福、健康、経済的安定、安全に大きな影響を与える可能性のあるトピック。
- 例:フィットネスや栄養、住宅情報、大学の選択、就職など。
(※該当するかについての明確なものではなく、あくまでも度合いがある。)
LLMO(大規模言語モデル最適化)対策はどうする?
LLMO(Large Language Model Optimization)
LLMO対策をどうするか?
LLMO対策でも、従来の「E-E-A-T」や「YMYL」の重要性は変わらない。
また、ブランディング(特に知名度のないサイトなど)も重視される。
Googleの研究者たちによる、Attention Is All You Need。
Transformerによる言葉選び。
ChatGPTやGeminiなど、現在主流のLLMを含むマルチモーダルな生成AIは「Transformer」というモデルが基盤となっている。
これは、2017年に当時Googleへ在籍していたの8人の研究者たちが発表した論文「Attention Is All You Need(アテンションこそすべて)」で初めて提案されている。
(※論文タイトルは、Beatlesの「All You Need Is Love」に由来。)
Transformerには、アテンション機構という、認知的な注意を模倣するように設計されたメカニズムが使用されているので、LLMにおいては従来通り「キーワード(鍵となる単語)」が重視されると推測できる。
LLMO対策の主なもの。
コンテンツ内容は重要。
LLMOでも、少なくても現時点では、コンテンツ内容やアクセスのしやすさなど、基本的なSEO対策は変わらない。
ただし、ユーザーがAI生成文章だけで満足し、サイトへ訪問しない可能性も考えると、アクセシビリティやユーザビリティ、ページエクスペリエンスなどの評価は変わっていくかもしれない。
ページの読み込み速度が遅いだけでも、訪れたユーザーの離脱につながってしまうので、優先順位やバランスの調整が必要となると思われる。
- コンテンツ内容。
- E-E-A-T(経験、専門知識、権威性、信頼性)。
- ブランディング。
- モバイルファースト。
- ユーザビリティ。
- アクセシビリティ。
- ページエクスペリエンス。
など。
Googleによる、SEOのベストプラクティス。
SEOのベストプラクティスについて。
Google検索セントラルには下記の主旨が説明されている。
- robots.txtやCDNなどでの、クローリングの許可。
- ウェブサイトの内部リンクでの、コンテンツの見つけやすさ。
- ユーザーへの、優れたページ体験の提供。
- 重要なコンテンツは、テキスト形式で。
- 必要に応じ、高品質の画像と動画で、テキストコンテンツをサポート。
- 構造化されたデータと、ページ上のテキストとの一致。
- Googleのマーチャントセンターと、ビジネスプロフィールの情報が最新。
参照元:AI Features and Your Website | Google Search Central | Documentation | Google for Developers
ユーザーとともに進化する。
Google検索セントラルのページには、「ユーザーとともに進化する」という項目があり、「検索で予測できる唯一のことは、人々のニーズが常に進化しているため、常に進化しているということです。」という文から始まっている。
以上、参考になれば幸いです。
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