
AI DALL·E 葛飾北斎と歌川広重による札幌の浮世絵?
です・ます調の文章でなくてすみません。当初は個人的なメモ書きだったためです。
Contents - 目次
北斎風の札幌のような風景画。
葛飾北斎は1760年の東京(江戸)生まれ。
当時の北海道(蝦夷地)はアイヌの人々が住む土地だった。
東京から北海道までは距離も遠く、札幌市は街自体が存在していなかった。
なので、北斎が描いた「富嶽三十六景」にも、札幌の風景は存在しえない。
(「富嶽」は「富士山」のこと。)
DALL·E(ダリ)による、北斎風の札幌のような風景画。
それらを踏まえて、試しにAIのDALL·Eへ、「hokusai sapporo」と入力してみたところ、それっぽい絵が作成された。
(※DALL·Eは文章での入力ができるが、今回はあえてキーワードを利用。)
北斎の時代の豊平川のようで、北斎の代表作のひとつである「神奈川沖浪裏」のような青(藍)を使ったシンプルで印象的な色使いで描かれている。
よく見ると筆のようなタッチ感があるので北斎でも浮世絵でもないことがわかるが、知らない人が見聞きしたら、「北斎による札幌の豊平川」として認識されるのかもしれない。
北斎の時代ではないが、蝦夷地開拓初期の豊平川に見えなくもない。
北斎の時代でも開拓史の時代でも、「札幌市」はまだ存在しなかったが、街の中央に流れる「豊平川」は存在していた。
(札幌は盆地、扇状地であり、海はない。)
豊平川の向こう側には、富士山のように高くはない藻岩山などの山々がある。
画像出典:中島公園の歴史を振り返る | 中島公園
「松島武四郎」は、北海道(北加伊道)の名付け親と言われており、アイヌの人々を紹介する「蝦夷漫画」を刊行していた人物。
画像出典:1872年(明治5年)の豊平橋。岸辺に吉田茂八の家が見える。
約150年と少し前の、まだ江戸時代だったころ、いまの札幌地域周辺で和人が最初に住み始めたのも豊平川の両岸だったという。
開拓史が来る前は、志村鉄一と吉田茂八の二家族の計8人だったという記録もある。
北斎による富嶽三十六景。
北斎の代表作である「富嶽三十六景」シリーズの浮世絵。
富士山、別名「富嶽」周辺の風景を描いている。
「神奈川沖浪裏」。
画像出典:葛飾北斎 – 冨嶽三十六景 — 神奈川沖浪裏 Google アートプロジェクト
「駿州江尻」。
「線」で描かれた富士山や紙が印象的で、漫画や風刺画のようにも見える。これらは当時からあった文化であることがわかる。
ルネサンスや初期の印象派の絵描きたちは、下書きやデッサン以外、「線で絵を描くこと」はあまりしていない。
画像出典:葛飾北斎 – 冨嶽三十六景 – 駿州江尻
「凱風快晴」。
赤富士、として有名な富士山の絵。
画像出典:葛飾北斎 – 冨嶽三十六景 – 凱風快晴 (通称:赤富士)
これらの古い写真や浮世絵を、DALL·Eは記憶しているのかもしれない。
北斎風の札幌のような風景画。別バージョン。
AIである「DALL·E」にお願いすると、一度につき4パターンの絵を描いてくれる。
別のバージョンでも似たようなイメージだった。
北斎の時代の手稲山のよう。
「赤富士」のような赤い色はないが、やはり青(藍)が多く、色使いや山や木の形などは北斎っぽい。
遠くに見えるのは、富嶽(富士山)ではなく、現在ではスキー場がある、手稲山のように見える。
広重風ではないような札幌のような風景画。
歌川広重も、北斎の37年後、1797年に同じく江戸に生まれた有名な画家である。
「神奈川沖浪裏」同様、「東海道五十三次」は教科書などにもよく出てくる。
DALL·Eによる、広重風ではないような札幌のような風景。
北斎の場合は単純に「hokusai sapporo」で北斎風の絵が生成されたが、「hiroshige sapporo」と入力してみたところ、絵というよりも写真のようになった。
この写真のような画像に出てくる川は「豊平川」ではなく支流の「創成川」のようだが、「創成川」は人口の川であり、広重の時代にはなかった。
中央付近左の「塔」のようなものがある場所はJR札幌駅の東側で、新幹線開通のため開発中のエリア。ここに「塔」は存在しないが、南の方向には「テレビ塔」がある。
左側の「ホテル」と右側の「ホテル」は、よく似た建物が同じような位置関係で実在している。
「橋」は実際には車が通るので片側最低二車線の大きめなものが架かっているが、この画像では小さくかつ若干アーチがかかっている。
もしかすると「橋」は、広重の「日本橋」からのインスピレーションなのかもしれない。
そうなると「塔」も、「火の見櫓」なのかもしれない。
広重による東海道五十三次。
代表作のひとつ、日本橋。
アーチ状の橋の左奥に火の見櫓がある。
「日本橋 朝之景」。
画像出典:歌川広重 – 東海道五十三次之内 – 日本橋 朝之景
「柏原立場 ふじの沼」。
北斎も描いている「富士山」が見える浮世絵。
画像出典:歌川広重 – 東海道五十三次 – 柏原立場 ふじの沼
「江尻 三保遠望」。
同じく北斎も描いている「江尻」での浮世絵。
画像出典:歌川広重 – 東海道五十三次之内 – 江尻 三保遠望
宮崎駿や鳥山明が描いたような札幌のようなイメージ?
現代では「葛飾北斎」や「歌川広重」よりも、「宮崎駿」や「鳥山明」の方が人気があると思われる。
「富嶽三十六景」や「東海道五十三次」は知らなくても、「ジブリ」や「ドラゴンボール」を知らない人は少ないだろう。
なので、下記のキーワードでもお願いしてみた。
- 「miyazaki arkira sapporo」
- 「toriyama akira sapporo」
- 「ghibli sapporo」
- 「dragonball sapporo」
だが、やはり写真のようなものができあがった。
鬼滅の刃風や鬼滅の刃英語名のdemon slayer風による、札幌のようなイメージ。
鬼滅の刃の「kimetsunoyaiba sapporo」でも「kimetsu-no-yaiba sapporo」も???で、鬼滅の刃の英語名の「demon slayer sapporo」ではさらに???だった。
(「demon(デーモン)」が「悪魔」と捉えられていた。英語圏におそらく「鬼」はいない。)
Salvador Dalí(サルバドール・ダリ)風による、札幌のようなイメージ。
「DALL·E」の名前の元にもなっているだろう、Salvador Dalíの「Dalí sapporo」でも、同様に写真のようだった。
それぞれ若干のそれっぽさはあるが、「絵」ではなくみな「写真」のように生成されていた。
以下は、その中でも比較的まっとうな、わかりやすいもの。




どれが誰風か、わかるだろうか?
hokusai
今回DALL·Eでは、「hokusai」のワードだけが、「絵」を生成した。
他にも試したところ、広重や写楽はキーワードに「ukiyo-e(浮世絵)」を足しても写真のようであり、逆に北斎は「painting(油絵)」を足しても浮世絵のようだった。
DALL·Eの中ではまだ、「葛飾北斎」は別格扱いなのかもしれない。
ChatGPTはどうだろう?
ちなみにつたない英語でChatGPTに聞いてみたところ、浮世絵について知っていた。
(※ChatGPTは英語の方が精度が高い。)
すると、北斎についても広重についても、なかなか正確な情報を持っていた。
以上、参考になれば幸いです。
※敬称略
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