Illustratorの「スケッチをベクターに変換」を実際にやってみた手順。デザイナー、コーチ、ディレクター / いがわ

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Illustratorの「スケッチをベクターに変換」を実際にやってみた手順。

手書きのスケッチをベクターデータへ変換。

「スケッチをベクターに変換」の機能は、その名の通り、ペンや鉛筆などで描いたスケッチのJPGやPNG画像をベクター化することができる。

ずっと欲しかった機能で、ありそうでなかった。使い方は簡単で、数ステップで可能。


アートボードにJPGやPNGなどを配置する。

今回はボールペンで描いたエッフェル塔のスケッチをスキャンして取り込んだPNG画像を使用。

ドラッグ&ドロップなどで、アートボード上に配置する。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。

目の保護のため、アートボードサイズのグレーの長方形を敷き、擬似的にダークモード風にしてます。)


右上の虫眼鏡のアイコンをクリック。

まず選択ツールで配置した画像を選択する。

次にIllustratorの画面右上に「虫眼鏡のアイコン」をクリックすると、「もっと知る」というパネルが表示される。

その中の「クイックアクション」をクリックする。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの画面。


スケッチをベクターに変換をクリック。

すると、「クイックアクション」の画面へ切り替わる。

その中に「スケッチをベクターに変換」が表示されるので、クリックする。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」の画面。


スケッチをベクターに変換を適用する。

「スケッチをベクターに変換」の画面へ切り替わる。

「適用」のボタンがあるので、クリックする。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」を適用。

画像の大きさによっては、時間がかかる可能性があるという旨のダイアログが表示される。

変換したい場合は「OK」をクリックする。

今回の画像サイズは「2928px × 2294px」で、容量は約500KBだったが、数秒で変換された。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」を実行。


ベクター化される。

「もっと知る」のパネルの上に一瞬、「画像がベクター化されました」というメッセージが表示される。

背景が「白」のPNG画像だったが、自動的に背景は無くなった。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化された。


コントロールパネルから、拡張。

ところが今回、うまくベクター化されていなかった。

そこで、上部の「コントロールパネル」から「拡張」をしてみた。

すると、ベクター化がされた。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトを拡張した画面。

選択ツールで選択すると、ベクター化されていることがわかる。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトをペンツールで選択。


ツールバーのカラーピッカーで色を付けてみる。

ベクター化されたら、色々とイラレっぽいことができる。

とりあえず、オブジェクト(エッフェル塔)を選択。

左側のツールバーからカラーピッカーを開き、色を付けてみる。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトにアピアランスから色を付けた画面。


アピアランスのカラーピッカーから色を付けてみる。

ここでまたうまくいかなかった。

アピアランスを見てみると、グレースケールになっていた。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトにカラーパネルから色を付けたがうまくいかなかった画面。

そこで、アピアランスのカラーピッカーから色を付けてみた。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトにアピアランスのカラーピッカーから色を付けた画面。

すると、今度はうまく色が付けられた。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトにアピアランスのカラーピッカーから色を付けた画面。

ダイレクト選択ツールでパスを引っ張ってみても、ベクターであることがわかる。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトにアピアランスのカラーピッカーから色を付け、ダイレクト選択ツールでパスを伸ばした画面。


細かいスケッチはどうだろう?

Sketch to Bob Dylan

次に、鉛筆で描いた細かいスケッチのJPG画像を試してみた。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。

この画像も、「拡張」は必要だった。

「スケッチをベクターに変換」した後に、「拡張」すると無事にベクター化される。

上部の「コントールパネル」のプリセットがデフォルトの「スケッチアート」となっていたため、色数の少ない、イラスト風になった。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトの画面。

元画像は細かい点描の画像だが、スキャン後の画像サイズが小さい(約58KB)ため、時間がかかる可能性があるという旨のダイアログボックスは表示されなかった。

サイズが大きい場合は、ダイアログの通り、気をつけた方が無難だと思う。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトを拡張した画面。


プリセットの変更。

「スケッチをベクターに変換」した後に、「コントロールパネル」の「プリセット」から、「写真(高精度)」などを選択できる。

その後、例えば「写真(高精度)」にしてから「拡張」をすると、細かなパスによるベクター画像となる。

見た目は「画像トレース」のようだが、しっかりとベクターになる。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトを写真(高精度)にした画面。

パスがすごいことになっている。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトを写真(高精度)にして拡張した画面。

遠目に見ると「写真のよう」に見えるかもしれないが、これは「鉛筆で描いた絵」を、「ベクター化した画像」。

なので、デジタルデータとして扱える。

Illustratorの使い方。「スケッチをベクターに変換」する方法。クイックアクションの「スケッチをベクターに変換」によりベクター化されたオブジェクトを写真(高精度)にして拡張した画面。


「スケッチをベクターに変換」は、ペンタブを持っていない場合などに便利な機能ではないだろうか。

今回の画像はスキャナーを使ったものだが、いまのスマホのカメラの性能であれば、スマホで撮った画像でも使えそうな気がする。

Illustratorの「スケッチをベクターに変換」を実際にやってみた手順。

Illustrator 関連メモ。

Illustratorのロゴ。

以上、参考になれば幸いです。


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デザイナー、ディレクター、講師、コーチ / 井川宜久

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