WebMとWebP。
WebPはすでに対応済み。
名前が似ているように、Googleが開発したファイル形式。
- WebMは、動画のファイル形式。拡張子は「.webp」。
- WebPは、画像のファイル形式。拡張子は「.webm」。
WebMはまだ対応途中。
AppleとGoogleと。
スマホは事実上、AppleのiOSかGoogleのAndroidの2択となっている。
Googleが開発した画像形式の「WebP」は、すでにMacのSafariでは対応している。
この流れからすると、おそらくiPhoneが「WebM」に対応するのは時間の問題。
現状ではまだ、パソコンで見るか、アプリをインストールするか、「MP4」や「MOV」などにファイルを変換するのが一般的だが、2023年-2024年ころからiPhoneも対応を始めつつある。
WebMへ変換する方法。
App Storeからアプリをダウンロードする。
iPhoneのApp Storeを開き、「WebM」のキーワードで検索すると色々と出てくる。その中からレビューを参考にする。
アプリをインストールする場合は、「App Store」から行った方が無難。
WebM Extension
Appleが公式サイトで紹介しているアプリに「WebM Extension」がある。
- iPhone / iOS 15.0以降
- iPad / iPadOS 15.0以降
- iPod touch / iOS 15.0以降
- Mac / macOS 10.14以降
- Apple Vision / visionOS 1.0以降
参考:「WebM Extension」をApp Storeで
オンラインサービスを利用する。
オンラインサービスの「Convertio」などを利用する。
参考:オンラインでWEBMからMP4へ無料で変換 — Convertio
WebMは、YouTubeはどうなっているのか?
YouTubeでサポートされている動画形式。
YouTubeはGoogleが運営。なので「WebM」へは対応済み。
15年以上の歴史があり、かつ動画サイトなので、多くの形式をサポートしている。
(※2024年3月時点。)
- .MOV
- .MPEG-1
- .MPEG-2
- .MPEG4
- .MP4
- .MPG
- .AVI
- .WMV
- .MPEGPS
- .FLV
- .3GPP
- .WebM
- .DNxHR
- .ProRes
- .CineForm
- .HEVC(h265)
参照元:YouTube でサポートされているファイル形式 – YouTube ヘルプ
YouTubeの動画形式。
Googleは2010年から、YouTubeの動画形式を「WebM」に統一することを目指しているらしい。
参照元:WebM – Wikipedia
視聴する際は「MP4」でも「WebM」でも見ることができればなんでも良いが、動画を制作する際は急に「WebM」に制限されたりしたら困ってしまう。
iPhoneの動画形式。
もしYouTubeの動画形式が「WebM」に統一された場合、iPhoneで撮影した動画が「MOV」形式であれば、そのままYouTubeへアップするということができなくなる。
iPhoneの画像形式。
iPhoneで撮影した写真は、iOS11から「HEIF」(拡張子が.heicや.heif)という画像形式となっているが、あまり浸透していない。
iPhoneのWebMへの対応。
iOS 17.4からWebM対応がされつつある。
Appleのブラウザ対応。
2024年3月時点では、iPhoneの最新OS「iOS 17.4」のSafariから対応されているという情報がある。
今後もカメラでの動画撮影などで、「WebM」対応が進むのかもしれない。
参照元:“WebM” | Can I use… Support tables for HTML5, CSS3, etc
WebMや、標準化のメリット。
報道の標準化。
公共放送やネットニュース、新聞が、もし地方の方言で話されたり書かれたりすると、多くの人たちが理解できずに困ってしまう。
なので、「標準語」や「共通語」となっている。
そして、それらは動画や画像、点字などにも当てはめられる。
点字の標準化。
かつてヘレン・ケラーさんは、点字の種類の多さに困った経験から、なるべく国際標準化するように訴えている。
AppleやMicrosoft、Googleも、パソコンやスマホで点字が使えるように開発をしており、点字用のソフトやキーボードを作っている会社や人たちもいる。
Instagramの場合の動画形式。
Instagramの動画は、「MP4」または「MOV」が主流。
Adobeによると「MP4」が最適とのこと。(Instagramのヘルプには見つからず。)
(※2024年3月時点。)
Instagramの場合の画像形式。
画像はおそらく、写真向けの「JPG」と、イラスト向けの「PNG」、アニメーションではない「GIF」以外は投稿できない。
(※2024年3月時点。)
Adobeのサイトでは「JPG」か「PNG」を推奨している。
参照元:【無料】インスタグラムの画像、写真サイズに一発変換|Adobe
TikTokの場合の動画形式。
TikTokでも、「MP4」と「MOV」が一般的。
ただし、「WebM」へ対応も始めている模様。
TikTokのクリエイターセンター。
クリエイターセンターでは以下の通り。
(※2024年3月時点。)
- .mp4
- .webm
参照元:TikTokのクリエイターセンターは | TikTok ヘルプセンター
ビジネスヘルプセンター。
動画広告のビジネスヘルプセンターでは以下の通りとなっている。
(※2024年3月時点。)
- .mp4
- .mov
- .mpeg
- .3gp
- .avi
参照元:Video Ads Specifications | TikTok Ads Manager
WordPressの場合の動画形式。
WordPressでも、「WebM」へ対応を始めている模様。
(※2024年3月時点。)
WordPress.org
- .mp4
- .m4v
- .webm
- .ogv
- .wmv
- .flv
参照元:Video (動画) ショートコード – サポートフォーラム – WordPress.org 日本語
WordPress.com
- .avi
- .mpg
- .mp4
- .m4v
- .mov
- .ogv
- .vtt (動画ブロックの挿入によるアップロードのみ)
- .wmv
- .3gp (3GPP)
- .3g2 (3GPP2)
参照元:アップロードできるファイルの種類 – 日本語サポート
画像素材はJPGが多い。
現状ではネット上の写真素材サイトは、基本的に「JPG」となっている。
iPhoneの写真の画像保存形式を、「.heic」から「.jpg」に変えている人も多いだろう。
WebMの標準化のメリット。
動画や画像のフォーマットの標準化は、情報の共有や視聴体験の向上に役立つ。
例えば、YouTubeでの動画形式が統一されれば、動画制作者や視聴者にとって利便性が向上する。
以上、参考になれば幸いです。
※Webデザインは実務数年、職業訓練校講師数年、フリーランス数年、計15年以上のキャリアがありますが、一気にがぁっと書いているので「です・ます調」ではありません。(元々はメモ書きでした。) ※事実や経験、調査や検証を基にしていますが、万一なにかしら不備・不足などがありましたらすみません。お知らせいただければ訂正いたします。 ※写真は主にUnsplashやPixabayのフリー素材を利用させていただいております。その他の写真や動画もフリー素材やパブリックドメイン、もしくは自前のものを使用しております。