Illustratorのテキストからベクター生成。使い方の例と注意点。 / いがわ

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イラレのテキストからベクターの例。Illustratorの生成AI。

Illustrator テキストからベクター生成の使い方。

テキストからベクター生成は、Illustratorのバージョン28.0(Illustrator 2024)から使えるようになっている。

参考メモ:Illustratorのテキストからベクター生成が見つからないとき。

使い方は簡単。

長方形ツールで画像サイズを指定する。

画像サイズの長方形を作る。

ベクター画像が生成されるので、生成後でも画像劣化なしでサイズを変更できる。

プロパティパネル内の「テキストからベクター生成」に入力する。

テキストからベクター生成。

もしイラレの右横にあるプロパティパネル内に「テキストからベクター生成」がない場合は、メニューバーの「ウィンドウ」 > 「テキストからベクター生成」へ進むと良い。

プロンプトへ入力。

プロパティパネルの中に「プロンプト」の入力欄があるので、生成したい画像をテキストで入力し、すぐ下にある「生成」をクリックすればOK。

「コンテキストタスクバー」からでも進める。

コンテキストタスクバー。

テキストからベクター生成は、「コンテキストタスクバー」を使うこともできる。

もし、コンテキストタスクバーがない場合は、メニューバーの「ウィンドウ」 > 「コンテキストタスクバー」から表示できる。

Illustratorのコンテキストタスクバーの画像。


テキストからベクター生成は、レイヤー上の背景色などに影響される。

テキストからベクター生成の注意点。

Illustratorでざっくりと試してみたところ、ふと気づいたことがあった。

何度か試したが、生成されるベクター画像が下層にあるレイヤーの色に近い色となった。

背景(下層レイヤー)がグレーっぽい場合。

画像もグレーっぽくなり、カラフルな感じにならない。

イラレのテキストからベクター生成の画像。

背景(下層レイヤー)が白の場合。

画像はデフォルトの「白」なので、下層レイヤーの影響は受けていない。

イラレのテキストからベクター生成の画像。

テキストからベクター生成(ベータ版)の結果。

全く同じプロンプトでも、下層レイヤーなどの色によって、色のテイストが違う画像が生成されている。


テキストからベクター生成は、前後のプロンプトなどにも影響される。

上記の生成画像を、大きくしたもの。

全く違うプロンプトでも、色合いは統一感がある。

イラレのテキストからベクター生成の画像。

イラレのテキストからベクター生成の画像。

2023.11.16 追記)

また、その他の要因によっても色やテイストが影響されている気がする。

例えば、

  • 同じアートボード上の他のオブジェクトの色。
  • 生成前後に使用した色。
  • 長方形ツールの色。
  • 生成の日にち。(これはリリースからの時間経過によってベータ版利用者が増えるため、想定内。)

などの影響を感じる。

下記は、前回2023年10月25日と全く同じテキストによるプロンプトだが、かなり印象が違う。

「テキストからベクター生成」の機能自体は繰り返し行えるが、前回も今回もほとんど1回目の生成画像をそのままサンプルとして使用している。

イラレのテキストからベクター生成の画像。

下記も上記とまったく同じプロンプトだが、色合いが同じアートボード上のオブジェクトからの影響と思われ、ほとんどがモノクロ基調となっている。

イラレのテキストからベクター生成の画像。

背景がオレンジだった場合、オレンジやオレンジに近い色が使われている。

グレーもあるが、直前に上記のアートボードで「テキストからベクター生成」を行なっていたので、影響を受けた可能性がある。

イラレのテキストからベクター生成の画像。

一部のプロンプトについて。

当初プロンプトが同じなら生成される画像も同じなのかな?と思い、英語部分のプロンプトは、CreativeEdgeさんが公開していたものから拝借させていただいています。

CreativeEdgeさんはこの道の最先端を走っており、とても有益な情報を発信してくれています。

参照元:CreativeEdge Vlog|note
参照元:Creative.Edge (@commonstyle) · X

Illustratorのテキストからベクター生成。ざっくり例と注意点。

以上、参考になれば幸いです。


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井川 宜久 / Norihisa Igawa
デザイナー、ディレクター、講師、コーチ / 井川宜久

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