さくらインターネットでWordPressを使う場合の問題点。
WordPressの速度が遅い。
速度だけでなく、ムラが多い。
さくらインターネットでWordPressを使用する場合、残念ながら速度が遅い。サーバーを移転すれば解決するのだが、さくらインターネットに愛着があるユーザーとしては非常に悩ましい問題だ。
例えば当サイトはデザインのポートフォリオサイトなので、そもそも画像が多い。画像が多いとサイトの読み込み速度に影響するが、すでにWebPに変換しており、loading属性のlazy指定やhead内でのpreload、.htaccessの設定などでだいぶ軽量化された状態だった。
実際につい先月まではGoogleのPageSpeed Insightsのスコアはスマホでも80前後だったが、いまでは60を切ることが多々ある。
速度だけでなく、速くなったと思えば、途端に遅くなる。とにかくムラが多い。
WordPressや環境の違い。
サーバー以外は変わっていない。
数ヶ月前との違いとしては、GA4の設置と多少のアクセス数の増加くらい。プランは比較的スペックの高いビジネスプランであり、この程度(月間数千PV)のアクセス数が問題になるとは思えない。
他社サーバーの速度は変わっていない。
他サーバーでのスコアは変わっていないので、PageSpeed Insightsの測定の問題でもないだろう。
パソコンでは80オーバーなので特に気にならないが、最近できた「“ウェブに関する主な指標の評価」という項目で、「不合格」という結果になっているのがちょっと謎だ。
Speed IndexやFirst Contentful Paint(FCP)、Largest Contentful Paint(LCP)が問題となっており、LCPというのはGoogle Search Consoleのヘルプによると、「ユーザーが URL をリクエストしてから、ビューポートに表示される最大のコンテンツ要素がレンダリングされるまでの時間。」らしい。
- 引用元サイト:Speed index (スピードインデックス) – MDN Web Docs 用語集: ウェブ関連用語の定義 | MDN
- 引用元サイト:First Contentful Paint (FCP)
- 引用元サイト:ウェブに関する主な指標レポート – Search Console ヘルプ
要するにファーストビューの読み込みが遅いということだろうが、当サイトのファーストビュー領域は上記スクショの通り全画面表示(横100%、縦100vh)の指定をしており、その中にはほとんど画像がない。小さなSVGアイコンとWebPの背景画像くらいしかない。
さくらインターネットのコンテンツブーストの設定方法。
コンテンツブーストを設定。
なんとか改善させたいので、コンテンツブーストの設定をしてみることにした。
コンテンツブーストとは?
コンテンツブーストとは、さくらインターネットのサイトによると、「サイトを高速・安定化し、Webページへの快適なアクセスを実現します。表示速度の高速化だけでなく、大量アクセスによりWebサイトが表示されないといった問題も解決。」するそうだ。転送量が月100GB→300GBとなったとの記載もある。
引用元サイト: コンテンツブースト – レンタルサーバーはさくらインターネット
コンテンツブーストはプレミアムプラン以上であれば無料で利用が可能。手順としては以下の通りで行った。
コントロールパネルへログイン。
さくらインターネットのコントロールパネルにログインし、「Webサイト/データ」 > 「コンテンツブースト」へ進む。
ドメインの追加。
右下の方にある、「ドメインを追加」をクリック。
追加したいドメイン名を選択。
wwwなしの場合は選択不可だった。なので、wwwありのドメインを選択。
設定完了。
コンテンツブーストの画面の「ドメイン設定」に、追加したドメイン名が表示される。設定は以上で完了。
さくらインターネット利用の注意点。
コンテンツブーストの効果は、一時的の可能性がある。
あっという間に効果がなくなったコンテンツブースト。
今回のコンテンツブーストは一時的で、すぐに元の水準へ戻った。
さくらインターネットは、サーバーやサーバー設定が変わる。
老舗サーバー会社による、サーバーの老朽化問題。
さくらインターネットのサーバーは、「ビジネスプラン」で10年契約している。
容量が600GBで転送量も無制限のはずだが、アップロードやダウンロードが極端に遅くなることが度々ある。
たいていそのようなときは事後に、サーバーが新しくなった旨の説明がサイト上などへ記載されている。
また、2024年6月にはメールサーバーの設定方法が変わった。
Google PageSpeed Insightsが安定しない。
指標にできないほどのスコアの変動。
新しくなったはずなのに、Google PageSpeed Insightsの結果が一気に下がったり上がったりする。
パソコンでは安定しているが、モバイルがひどい。
大体50前後で、43の時もあれば、なぜか99のときもある。これでは当然、顧客満足度は下がる。
ネット上の評判とリアルの評判。
Googleのサジェストは精度が高いのかも。
実際、Google検索で「さくらインターネット」関連のワードで検索すると「さくらインターネット ひどい」や「さくらインターネット サポート ひどい」というサジェストが表示される。
当初はどこのサーバーでも同じだろうと思って気にもしていなかったが、問題解決のために検索するたびに表示されていくるので、いやでも目に留まる。
そこで最初は大手5つのサーバーでどうように検索してみたところ、そのようなサジェストワードは表示されなかった。
改めて数日後に、サーバー会社11社と携帯電話会社4社で検索してみても、やはり「ひどい」などのようなサジェストはなかった。
以前は仕事仲間でも人気が高かったが、いまでは誰も使いたがらない。
契約更新日の直後に頻発したGoogleのエラー。
半年以上安定していたアクセス数の急落。
2024年1月〜2024年4月までの4カ月間、1日平均のアクティブユーザー数は約1,000人であり、その後も800人ほどだった。
ところがそのころから、GoogleとYahooの検索結果から、サムネイルの表示が消え始めていた。
(かなり後で気づいたが、スクショが残っていたため判明。)
そして8月初旬の急落により、約50%減というかつて経験のない事態となった。
2024年8月16日にはGoogleのコアアップデートも行われているが、その前から急落しているため、関連性はかなり薄い。
(日経平均株価が下がった8月2日や8月5日でもなく、8月9日からだった。)
2024年3月にもコアアップデートがあったが、とくに影響は受けていなく、1日の平均アクティブユーザー数は1,000人ほどのままだった。
さくらインターネットのサポートではエラーがなかったそう。
サポート担当と客観的データが一致しない。
興味深いのは、10回目の契約更新日が2024年7月17日であり、その直後からGoogle Search Consoleでエラーが頻発していた。
その後にサムネイルだけでなく、ファビコンまで消えるという事態となった。
この件についてさくらインターネットへ問い合わせたところ、サーバーにエラーは発生していなかったの一点張りだった。
サーバーのエラーログ。
ちなみ当日のエラーログやアクセスログはコントロールパネルから確認することができる。
前日以前のものはgzip(日付.gz)形式で圧縮されており、FTPでダウンロードすれば確認できる。その中にもエラーが記録されていたが、エラーログはサポート対象外となっているため、問い合わせたところで真摯な対応はまず受けられない。
少なくとも2024年8月初旬から、FTPでのダウンロード遅延がひどく、以前は数分から10分もあればダウンロードできていた3GBのバックアップファイルのダウンロードに、1時間以上かかるようになっており、1ヶ月経過しても遅延したまま。
さすがに国民生活センターや、知人の弁護士への相談も視野に入ってきている。
サーバーとデータベースの使用料と、ユーザー側の回線速度。
ダウンロードに関わる環境の状況は下記の通り。
- サーバーのストレージ使用料:13.3GB / 600GB
- 全データベース使用容量:197MB / 8.00GB
- インターネット回線:光回線
- ダウンロード速度:50Mbps〜100Mbps程度(日中と深夜帯で何度か度計測。計測サイトはGoogleと、Fast.comとUSEN。)
他社サーバーでの検証結果。
いまどき1つのファイルのダウンロードに1時間以上の時間をかけるのは効率が悪すぎて、業務にも支障が出る。
そこで他社サーバー「エックスサーバーのプレミアムプラン」へ同じ環境を構築し、同じファイルをダウンロードしたところ、やはり10分もあればダウンロードが完了した。
以上、参考になれば幸いです。
※Webデザインは実務数年、職業訓練校講師数年、フリーランス数年、計15年以上のキャリアがありますが、一気にがぁっと書いているので「です・ます調」ではありません。(元々はメモ書きでした。) ※事実や経験、調査や検証を基にしていますが、万一なにかしら不備・不足などがありましたらすみません。お知らせいただければ訂正いたします。 ※写真は主にUnsplashやPixabayのフリー素材を利用させていただいております。その他の写真や動画もフリー素材やパブリックドメイン、もしくは自前のものを使用しております。