WordPressの引越しは、All-in-One WP Migrationでささっと。 / いがわ

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Memo

移転を解決するAll-in-One WP Migration。

All-in-One WP Migration。WordPressの引越しのトラブルを防ぐ。

All-in-One WP Migration。WordPressの引越し用プラグイン。

All-in-One WP Migration and Backup

WordPressの引越し作業では、何かしら問題が起こりやすい。

なのでトラブルが起こることを前提として、気持ちや時間の準備があった方がいい。

ネット上でも同じような情報が多々あり、引越しに特化したプラグインもある。

例えば、All-in-One WP Migration」を利用した引越し。

できればプラグインではなくWordPressデフォルトのインポート&エクスポート機能を使いたかったので、これまでは見送っていた。

結論、早く使っていればよかった。


All-in-One WP Migrationの使い方。

All-in-One WP Migrationは引越しだけでなく、バックアップもできる。

バックアッププラグインとしても秀逸で、名称も「All-in-One WP Migration and Backup」と変わっている。

All-in-One WP Migrationの使い方。

All-in-One WP Migrationはとにかく使いやすい。

実際に下記のようなWordPress構築のサイト、総容量800MB〜900MBのサイトで、かなり簡単に移転やバックアップができた。

  • HTMLやCSS、JSやPHPのファイル。
  • 画像や動画のメディアファイル。
  • WordPressプラグイン複数。
  • カスタム投稿によるタクソノミーやタームの設定など。
引っ越し用のファイルは1つだけ。

メディアファイルやプラグインを含んだテーマフォルダまるごとを、wpressファイル1つだけで、エクスポート&インポートできる。

エクスポート後は、プラグインも自動的に有効化される。

テーマフォルダまるごとOK。

3GB以上のデータも可能だった。

もしいま、WordPress引越しやバックアップで困っている状況であれば、「All-in-One WP Migration」に注力した方がメンタルもサイトも安全。

バックアップもwpressファイルだけ。

このプラグインはバックアップ用としても有能で、「.wpress」ファイルとしてデータを保存できる。

All-in-One WP Migrationのバックアップのイメージ画像。

All-in-One WP Migrationの使い方の例。

WordPressの引越しが。

wpressファイルだけで。

今回行った引越し作業では、引越し元と引越し先に「All-in-One WP Migration」をインストールし、無事に引越しできた。エクスポートファイルもインポートファイルも、わずか1つのファイル(.wpressファイル)で済んだ。

若干うまく引越しできない箇所もあったが、今回の場合は95%以上のファイルは問題なく移転できた。

容量の問題でうまくいったのかもしれない。

後日追記)

2度目からは全く問題なくできた。容量アップも簡単だった。

(慣れていない場合は、有料版の検討も。)

アップロード容量の増やし方。へスキップ。


All-in-One WP Migrationを使った引越しの手順。

All-in-One WP Migrationでサーバーを引越しする。

具体的な手順。

移転元のWordPressに「All-in-One WP Migration」をインストールし、有効化する。

WP管理画面の左側のメニューに「All-in-One WP Migration」が追加されるので、そのサブメニューからエクポートへ進み、ファイルを選択。

移転先のWordPressに「All-in-One WP Migration」をインストールし、有効化する。

WP管理画面の左側のメニューに「All-in-One WP Migration」が追加されるので、そのサブメニューからインポートへ進み、ファイルを選択。

4.の手順は、WP管理画面へのドラッグ&ドロップでも可能。

4.1 インポートを行う。
All-in-One WP Migrationの使い方。
4.2 インポートを開始。
All-in-One WP Migrationの使い方。
4.3 インポート処理の注意点。新規WPへのインポートなら、このまま「開始」でOK。既存のWPなら先にバックアップを取ってから。
All-in-One WP Migrationの使い方。
4.4 数分でインポート完了となる。
All-in-One WP Migrationの使い方。

アップロード容量の増やし方。

.htaccessファイルに下記を追加する。

「.htaccess」ファイルに追記し、更新するだけ。

.htaccessファイルは、WordPressをインストールした階層のディレクトリ(フォルダ)直下にあるものを。

WordPressのディレクトリ。

WordPress ファイルのディレクトリ

↑の.htaccessファイルを開き、
# BEGIN WordPress の記述の上へ、php_value memory_limit、php_value post_max_size、php_value upload_max_filesizeを追記する。

.htaccess
php_value memory_limit 10G
php_value post_max_size 10G
php_value upload_max_filesize 10G

## ここに追記する ↑↑↑

# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteRule .* - [E=HTTP_AUTHORIZATION:%{HTTP:Authorization}]
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /theme_name/index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress
php.ini

.htaccessではなく、php.iniに書いても容量を上げられる。

記述方法が少し異なっているので注意。

memory_limit = 10G
post_max_size = 10G
upload_max_filesize = 10G

これでアップロードのマックスサイズが10Gになる。

アップロードファイル容量5MBの画面
アップロードファイル容量10GBの画面

以上、1つのファイルのちょっとした編集で、アップロードできるマックスファイル容量を5MB→10GBに増やせた。

後日追記)

「memory_limit」などは1Gの方が良いという情報もありましたが、「memory_limit」や「post_max_size」が1Gだと、All-in-One WP Migrationのバックアップファイルが1GB以上の場合はダウンロードできないかもしれません。

1G以上のファイルをダウンロードする場合は、そのときだけ一時的に大きな容量に指定して、ダウンロード後は1Gに戻したほうが良さそうです。

容量について。

10Gだと、サーバーのパフォーマンスに影響したり、セキュリティ的にもリスクがあるようで、引越し後は例えば下記のようにサーバーに合わせた調整した方が安全かと思われます。

php.ini
memory_limit = 256M
post_max_size = 64M
upload_max_filesize = 64M
.htaccess
php_value memory_limit 256M
php_value post_max_size 64M
php_value upload_max_filesize 64M

## ここに追記する ↑↑↑

# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteRule .* - [E=HTTP_AUTHORIZATION:%{HTTP:Authorization}]
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /theme_name/index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress

ちなみに、

  • 10GB以上も可能なようだが、変に増やしすぎるとサーバーへの負担やセキュリティのリスクがある。
  • プラグイン使用後にできる「ai1wm-backups」は、バックアップ用のフォルダ。ai1wmはAll-in-One WP Migrationの略。
  • Migrationはカタカナ読みでは「マイグレーション」。移行や移動、移住の意味。

アップロード容量については、使用サーバープランのスペックに合わせた方が無難。

さくらインターネットのビジネスプラン、容量600GB、転送量無制限のサーバーでは問題なしだったが、別の容量350GBのサーバーではインポートが100%へ達した後に止まてしまい、インポートを完了できず。

2024.10.20 追記)

2024年、さくらインターネットのビジネスプランで突然ダウンロード不可に。(リソース制限などもかかっておらず。)

All-in-One WP Migrationの約3GBのバックアップファイルが、1時間以上かかるという状況。

エックスサーバーのプレミアムプランでは問題なし。同じバックアップファイルが、WordPress管理画面からでもFTPからでも従来通り数分でダウンロード可能。

エックスサーバーのプレミアムの場合、memory_limit、post_max_size、upload_max_filesizeの値はドメイン単位で設定可能で、かつデフォルトでも1GBあります。

そして約3GBのファイルは、.htaccessやphp.ini、wp-config.phpなどで容量を上げなくてもダウンロードできました。

さくらインターネットではインポート完了できず。

All-in-One WP Migration and Backup プラグイン公式ページ。

All-in-One WP Migration and Backup

All-in-One WP Migrationのページのスクリーンショット。

引用元:WordPress.org
プラグインのページ:All-in-One WP Migration and Backup

アップロードサイズについて。

プラグイン作者の方のサイトで、WordPressでアップロードファイルの最大サイズを増やす方法が説明されている。

参考:How to Increase Maximum Upload File Size in WordPress – ServMask Helpdesk(英語。ブラウザで翻訳可。)

WordPressの引越しはAll-in-One WP Migrationで。

以上、参考になれば幸いです。


Webデザインは実務数年、職業訓練校講師数年、フリーランス数年、計15年以上のキャリアがありますが、一気にがぁっと書いているので「です・ます調」ではありません。(元々はメモ書きでした。) 事実や経験、調査や検証を基にしていますが、万一なにかしら不備・不足などがありましたらすみません。お知らせいただければ訂正いたします。 写真は主にUnsplashPixabayのフリー素材を利用させていただいております。その他の写真や動画もフリー素材やパブリックドメイン、もしくは自前のものを使用しております。

井川 宜久 / Norihisa Igawa
デザイナー、ディレクター、講師、コーチ / 井川宜久

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