Webや絵画制作の着手金は、しっかり請求した方が絶対に無難。 / いがわ

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Memo

Webや絵画制作の着手金のリスクと重要性。

仕事の報酬を得られないのは非常にまずい。

過去に、数万円が数度、数十万円が1度、数百万円が1度、計数名から未払いを食らったことがある。全て当時の「知り合い」の紹介だった。

今でも連絡先はわかる。仕事上のやりとりのメールや制作物も大体残っている。ちなみに当時の労働基準監督署は残念ながら全くと言って良いほど動いてくれなかったので、数百万円の時はさすがに弁護士へ依頼した。

WebやDTPの世界での未払いは特別珍しい事ではないのかもしれない。ただ、知り合いの紹介かつ、歴史が浅い業種ということもあり、なかなか契約書の類は交わしにくいという事情もあるのだ。

Web制作や規模の大きなDTP制作、絵画制作などの場合、比較的長時間の集中力や制作作業を要するので、一旦スタートしたらストップするにもそれ相当の労力を必要となる。

逆にそこを付け込まれるのかもしれないし、そういう空気感なのかもしれない。本当に気をつけた方がいい。

制作時間に時間がかかればかかるほど、実被害が大きくなる。家賃や水道光熱費、食費などだけではなく、制作に使うツールの通信費や、心理的なストレスもバカにならない。

「やりがい搾取」という言葉も出てくるように、これは個人だけではなく社会的な問題なのだ。

仕事をしたのにお金が支払われない!

恋人や友人、家族にも迷惑が及ぶ。

お金のこともそうだが、何より、恋人や家族に大きな迷惑が及ぶ。場合によってはむしろこちらの方が危ないかもしれない。交際費が無ければデートも遊びにも行けない。

気分転換ができず、生活費が無ければ当然家族は不安になる。ストレスを抱えたままでいると、自分だけでなく大事な家族やパートナーにも余計な不安を抱かせてしまうことになるだろう。


駆け出し時の実績作りや、B to Bでない場合は、着手金を請求しよう。

自分の場合はもう、実績作りはそれほど必要がないキャリアがあるが、制作自体は好きだ。だから今でも、着手金を請求しないことがある。

だが、つい最近、また未払い未遂に会った。(嫌な予感がしたので、ヒアリングとサイトマップ、ワイヤーフレームの暫定作成までで抑えていた。)

仕事としてはもちろん、人として、やはり悔しいし、悲しい。個人的には揉め事よりも平和が好きだし、性善説を信じたいが、そういう人間はどうしてもいるのだ。

人間が絵を描くのには時間が必要だ。


Webデザインは実務数年、職業訓練校講師数年、フリーランス数年、計15年以上のキャリアがありますが、一気にがぁっと書いているので「です・ます調」ではありません。(元々はメモ書きでした。) 事実や経験、調査や検証を基にしていますが、万一なにかしら不備・不足などがありましたらすみません。お知らせいただければ訂正いたします。 写真は主にUnsplashPixabayのフリー素材を利用させていただいております。その他の写真や動画もフリー素材やパブリックドメイン、もしくは自前のものを使用しております。

井川 宜久 / Norihisa Igawa
デザイナー、ディレクター、講師、コーチ / 井川宜久

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