ブルーライトカットメガネの効果と科学的根拠。眼科医療機関と経験談。 / いがわ

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Memo

ブルーライトカット眼鏡は意味ない?眼科医療機関と経験談。

ブルーライトカットとUVカット効果の体験談。

ブルーライト&UV。カット率90%超のオーバーグラス。

オーバーグラスのメリットとデメリット。

既存のメガネの上からかけられるオーバーグラスは、安くて便利。

ブルーライトとUV(紫外線)がそれぞれ90%以上のカット率があるタイプは、確かに効果が感じられた。

ただしメガネが二重になるため、長時間かけていると、重さによって鼻にメガネの跡が残ってしまう。

ブルーライトのみ。カット率60%のメガネ。

オーバーグラスから、通常のメガネへ買い替え。

オーバーグラスが壊れてしまったため、通常のメガネ、ブルーカットのみ60%カットのメガネに買い替え。

予算内では、それ以上のカット率や、ブルーライト&UVの両方がカットされたものは見当たらず。

ネットだけでなく、都心と地方都市の複数店舗で見たもので、価格とデザインで決定。

スタッフの方の対応も良く、視力検査やテンプルなどの調整もしてもらえた。

既存のメガネやコンタクトの数値がわからない場合や、初めてのメガネ作成時などは、眼科の方が厳密。)

重さもなく、かけ心地も良い。

見える色(黄色、暖色系)が違うくらいで、とくに違和感はなかった。

ブルーライトカットのみ、しばらくしてからの急転直下。

ところが、1週間から10日ほどしてから、急激に目に強い痛みを感じるようになった。

自分の場合は眼精疲労やドライアイ、VDT症候群やIT眼症などではなく、数年前から慢性疼痛症が再発していた状態。

光に過敏、刺激に敏感という感覚ではなく、目の筋肉や神経の勤続疲労という感じ。

それ(持病)が、急に悪化した。

補足。

  • 自分は体育会系育ちであり、小中高の12年間欠席は0。
  • 最初の慢性疼痛症では腰痛で入院も。その後にはいとこが線維筋痛症の診断を受けている。
  • いとこはおしゃれで明るい性格。極めて厳しい状況だったようで、亡くなっている。
  • いとこ同士の遺伝子共有率は約12.5%。
  • 遺伝子診断、DNA検査を行っている23andMe社によるデータでは、平均14.4%。範囲としては8%〜22%。
    参照元:Average Percent DNA Shared Between Relatives – 23andMe Customer Care
  • 遺伝子が共通しても、必ず発現するというわけではない。

ブルーライトは自然光からの方が多く出ている。

スマホやパソコンよりも、太陽光の方が桁違いに多い。

そもそもブルーライトはデジタル機器だけでなく、電球やLED、自然の太陽光からも出ており、太陽からの方がはるかに多い。


ブルーライトカットメガネには意味がない?

米国眼科アカデミー(AAO)による発表。

米国眼科アカデミー(AAO)は2021年に、デジタル機器から発せられるブルーライトが目に損傷を与えるという科学的証拠はないと発表している。

そのため、ディスプレイ(モニター)を見ての作業時に、ブルーライトカットのメガネは推奨していない。

参照元:Are Blue Light-Blocking Glasses Worth It? – American Academy of Ophthalmology

アメリカ国立医学図書館による発表。

2023年にもアメリカ国立医学図書館のサイト上でも、同様の研究結果の発表がされている。

睡眠の質に与える影響も、非常に確実性の低いエビデンスであり、不確定とのこと。

参照元:Blue-light filtering spectacle lenses for visual performance, sleep, and macular health in adults – PubMed

日本眼科医会による発表。

これらはアメリカに限ったことではなく、2021年に日本の眼科医会からも、子どものブルーライトカットメガネへ対しての「慎重意見」が発表されている。

参考文献には前述の米国眼科アカデミーだけでなく、逆の視点も含まれている。

参照元:小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見


ブルーライトの研究結果を基にした、米国眼科アカデミーの提案。

米国眼科アカデミーの提案。(2021年)

目の疲れを和らげる、米国眼科アカデミーのTips。

米国眼科アカデミーのサイト上では、Tipsとして下記の提案がされている。

  • 画面から約25インチ (約63.5cm。腕の長さ。) 離れて座る。
  • 「20-20-20」ルールでの休憩。20分ごとに、20フィート(約610cm)離れた物体を、20秒見る。
  • 目薬でのリフレッシュ。
  • 部屋の照明や、スクリーン(ディスプレイやモニター)の調整。
  • コンタクトレンズよりもメガネの着用。

参照元:Are Blue Light-Blocking Glasses Worth It? – American Academy of Ophthalmology


ディスプレイ(スクリーン、モニター、画面)からの目の保護、アイケア。

目の保護や目薬の処方。

米国眼科アカデミーのTipsのようなことは、ずっと以前から言われていた。

それが近年の研究結果でも効果的という、裏付けがされたことになる。

目薬については、眼科で処方してもらうと普通は保険適用がされるので、診察代も含め安価で質も良い。

画面との距離。

眼科を含め一般的な目安としては、スマホやタブレットは、画面から30cmまたは40cm以上離すことが提案されている。

ダークモードについて。

ダークモードも、科学的根拠がはっきりとしていない。

ただし太陽光への対処として長年「サングラス」が使用されており、サングラスには近年だけでも軽く100年以上の歴史がある。

また、日中よりも夜間の方が暗く、目に刺激もない。

理由がない限り、夜にサングラスはかけない。)

それらが一定の根拠となるだろう。

ダークモードとライトモードの「光」について。

ディスプレイの色は赤・緑・青の3色、RGBの掛け合わせで加法混色と呼ばれる。白はマックスの赤255、緑255、青255となり、黒はミニマムの赤0、緑0、青0となる。

ライトモードは白背景がベースで、ダークモードは黒背景がベースとなるので、サングラスの有無や日中と夜間のように、目に受ける光の量は大きく異なる。

個人的にもライトモードとダークモードでは目の痛みや負担が全く違う。

ナイトモードや明度や輝度での調整。

また、多くのディスプレイは手軽にナイトモードや明度の調整が可能。輝度の調整もできるので、これらで目への負担を減らすこともできる。

ブルーライトカットの科学的根拠を疑う猫ちゃん。

以上、参考になれば幸いです。


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井川 宜久 / Norihisa Igawa
デザイナー、ディレクター、講師、コーチ / 井川宜久

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