widthのカタカナ読みはウィズ。
widthの読み方。
スペルでも発音記号でも。
widthはスペルや発音記号を見てもウィズと読めて、英語圏の外国人と話すときもウィズというカタカナ発音で通じる。
HTMLやCSSでよく使うwidth。
width="" / width: "";
Webデザインで幅の指定に使う「width」は、「ウィドス」や「ウィドゥス」と読まれている場合が多いが、どうしても違和感がある。
古い情報だと特に、「ウィドス」や「ウィドゥス」が多い。
widthの発音記号は「wídθ」、もしくは「wítθ」。
widthの発音記号。
「wídθ」と「wítθ」。
発音記号を確認してみると、「wídθ」や「wítθ」となっている。
なので、まず「d」と「t」でブレがある。
これはこれでよくあることであり、日本語でも、場合によって濁点や半濁点が付いたり、地方の方言によって濁ったり濁らなかったりするのと同じような現象。
標準語、共通語でも、例えば「本」は「ほん」とも「ぼん」とも「ぽん」とも読める。
IPA(国際音声記号)。
IPAの発音記号が正しいとは限らない。
IPAという国際的な基準を使ったカタカナ読みがある。
ただし、IPAは1888年、明治時代、19世紀に作成されたもの。夏目漱石のデビュー前、宮沢賢治が生まれる前の時代。
当時と今では英語も日本語も変化しており、対応が追いつかないのかもしれない。
widthの場合の「d」の発音。
widthの「d」。
widthの「d」には母音がないので、単語の中ほどにある「d」をわざわざ「ド」や「ドゥ」とは発音しない。
「wí」を一塊で「ウィ」と発音できるように、「dθ」もしくは「tθ」もほぼ一塊で発音できる。母音はないが、舌の位置が近い。
これをわざわざ別々に発音するとなると、北海道を「ホクカイドウ」と発音・表記するような感じで、むしろ不自然に感じてしまう。
littleの「t」はよく消える。
また、「little(リトル)」という単語は、「t」が完全に消えて、「lil(リル)」と読み書きされたりもしている。
愛着を込めて弟のことを「lil brother」と書いたり、「lil」が付いたアーティスト名のラッパーも多い。
「the」もよく「da」と発音・表記される。
同様に、「the」の発音記号は「ðə」や「ði」だが、スラング的に「da」と発音・表記されることがある。
これらは特に最近の流行りとかではなく、数十年前からそうだった。
ネットやYouTubeなどでも確認できる。
heightやadjustの「g」や「d」は発音されていない。
heightのカタカナ読み。
widthと一緒に覚える事が多い、「高さ」を表す「height」の「g」は発音されていない。「ヘイグト」ではなく、大抵は「ハイト」と発音・表記されている。
ときどき「ヘイト」という発音・表記もあるが、おそらくローマ字読みや「hate(嫌い)」と混同していると思われる。
adjustのカタカナ読み。
日常生活で使われる「adjust」も、「アドジャスト」や「アドゥジャスト」ではなく、「アジャスト」と書かれたり読まれたりしている。
edgeのカタカナ読み。
「edge」も「エドジ」や「エドゥジ」ではなく、「エッジ」と読み書きされている。
発音・表記されない「d」。
ほかにも、「wednesday(ウェンズデイ)」や「bridge(ブリッジ)」、「handkerchief(ハンカチーフ)」、「godzilla(ゴジラ)」など、発音されない、カタカナ表記されない「d」はたくさんある。
「ウィズ」は通じるが、「ウィドス」では通じない。
ネイティブチェックの普及。
widthの発音は、実際にネイティブスピーカーと話してみると、すぐにわかる。
いまどき学校やスクールがある都市圏で、英語ネイティブスピーカーが全くいないという地域は少ないだろう。
英会話サイトや、翻訳サイト、発音機能。
ネイティブスピーカーの方がいない場合でも、英会話サイトやGoogle翻訳、Google発音機能などでも確認できる。
発音的には「ウィッズ」や、「wídθ」ではなく「wítθ」の場合の「ウィス」も近いが、そうするとまたカタカナ表記の揺れという問題が出てしまう。
ChatGPTの回答。
ネット上から学習しているというChatGPTへ聞いても、「ウィズ」と回答される。
念のため新規チャット、かつ質問内容を変えて、2度目の回答も聞いてみた。
(※新規チャットなので、セッション切れにより、1度目の内容は2度目には影響しない。)
実際、比較的知名度のあるブログやYouTubeなどのコンテンツでは、「ウィズ」と読んだり「ウィドス」から「ウィズ」に直したりしている。
widthとheightの読み方。
widthとheightは義務教育で習っていなかったかも。
思い出してみると、中学英語で「width」や「height」という単語は習った記憶がない。正直うろ覚え。
ただし「high」は確実に習っている。
「high」の場合は「gh」を発音せず(黙字)、「ハイ」と読むと習っているから、「height」はその延長で読める。
このような場合が多いのではないだろうか?
ウィドスではなぜダメなのか?
日本人は英語が苦手だから、別に正しい発音でなくても相手に通じれば気にしなくてもいい、という風潮がある。
確かにそれはそうだが、限度がある。
そもそも通じないのがやっかい。
「ウィドス」ではそもそも通じない。だからこそ教育の場では良くないと感じる。実際の場面で相手に通じなければ「ポカーン」となってしまう。
例えば日本では、「a」であればすぐに「ア」と発音する癖がある。
「oasis」は「オアシス」と発音・表記されるが、「オアシス」では外国人に通じにくいので、会話の際にお互いに???と困ることになる。
カタカナ英語でも、通じた方がいい。
「オエイシス」なら、カタカナ英語でも通じる。
「a」を「エイ」と読めばいいだけ。「asia」を「アジア」ではなく「エイジア」と読む方が通じやすいのと同じこと。
知識が薄いと思われるリスクがある。
「g」や「d」が発音されない場合や「a」の発音がいくつかに分かれるという事は、中学の義務教育で教えられている。
なので余りにおかしな読み書きをしていると、無知や不勉強の露呈にもなってしまう。
ワイド?
他にも「ワイド」と読まれることもある。
「ワイド(wide)」は形容詞であり、幅の名詞は「width」である。
「ワイドの幅を狭く(広く)したい。」というのは「頭痛が痛い。」、「青空が青い。」と言っているようなもの。
ALTによるチェック。
現在では小学校でも英語のネイティブスピーカーであるALT(Assistant Language Teacher)のサポートが多くなっている。
ALTや英会話教師は実際に日本人の癖の指摘をしている。AI先生の普及も想定され、いずれ日本人同士でも恥ずかしいと思う時代が来るかもしれない。
言語の標準化は必要だと思われている。
言語は伝わっていくうちに訛るもの。
CSSに「border-radius」というプロパティがあるが、「radius」は「ラディウス」よりも「レディアス」や「レイディアス」の方がネイティブスピーカーの発音に近い。
「radio」を「ラジオ」ではなく「レディオ」、「レイディオ」と発音・表記するように。
読み方とアクセントの癖。
外国人と話すときは、アクセントも影響する。
英単語のアクセントは基本的に前の方にあるが、日本では1990年代から後ろの方にアクセントをつけるのがカッコいい的な風潮となった。
日本人同士なら問題ないが、外国人の方からすると変に聞こえてしまう。
例えば「debug」という単語を、アクセントを後ろに置いて「デバッグ」と言っても通じにくい。
まず、「de」は「デ」ではない。
「デ」でも通じるが、アクセントを前に置いて「ディバッグ」と言えばより通じやすくなる。
「design」も同様。「デザイン」でも通じるが、英語話者側からは訛ってると感じられている。
言語の標準化の必要性。
日本語に標準語、共通語が存在するように、コンピュータの言語であるHTMLやJavaScriptにも、W3CやWHATWG、Ecma Internationalといった標準化団体が存在する。
これは本来、学校やスクールで習うようなこと。
(※少なくとも職業訓練校では習うはず。)
もしテレビやラジオ、ネットや新聞の報道が方言だったら、多くの人たちが理解できずに困ってしまう。
ウィズやレイディアスはまだ間に合う。
さすがに今更「オアシス」を「オエイシス」、「アジア」を「エイジア」という表記に変える事は難しいだろうが、「ウィズ」や「レイディアス」なら間に合う。
理解しやすい読み方、伝わることによる優位性。
外国人に伝わるように、または外国人の言葉がわかるように、場面場面で使い分けること、標準化を図ることは、これからの時代には有利となるだろう。
コンピュータやAIも、英語が基本なのだから。
ウィドスやウィドゥスで誰が困るのか?
後の世代が困ることになる。
もし自分たち現在の大人がそれで問題なく仕事や生活ができていても、子供たちの世代では違ってくるかもしれない。
ガラケー世代とスマホ世代のようになってしまうかもしれない。
AI翻訳が発達しても、それを十分に使える層と使えない層で、学力にも差が生じるだろう。
Web制作の業務では、英語圏発の物事が多い。
コンピュータ言語やデザインツールはほとんどが英語がベースなので、誰かが日本語に訳してくれないと、情報や方法を学ぶ事ができない。
翻訳を待っていると、その都度対応や知識が周回遅れになってしまう。
学校で大人に習った事が、肝心の実社会で使えないなんて、割りに合わなくないだろうか?
日本のITの遅れの要因として、中国やインドの方々と違って、極端に英語力が弱いという事実は避けられない。
ビッグテック企業は英語圏にある。
IT系大企業のCEOは、英語が話せるインドの方々が多い。
IT企業と英語力。
GoogleやMicrosoft、Adobe、IBMなど、インド人がCEOである企業は多い。
また、アメリカの「GAFAやGAFAM」のように躍進した「BATH」や、SNS「TikTok」も、かつてのGDP世界2位の日本ではなく、長らく眠れる獅子と呼ばれ続けた中国から誕生した。
テック企業に限らず、ジャマイカの陸上競技が強くなったころには、その理由として英語力が挙げられていた。
日本とインド、中国では人口だけでなく、英語力が違う。
世界時価総額ランキング。
Web制作に直結する企業が上位にランクイン。
世界的知名度がある日本企業には、「TOYOTA」や「SONY」、「任天堂」などがあるが、2024年度の世界時価総額TOP50には「TOYOTA」1社しか入っていない。
また、1989年にはTOP50以内に日本企業は32社も入っていたので、英語力が弱い日本のITの遅れの要因として、信憑性の高いエビデンスとなっている。
- 参照元:2024年世界時価総額ランキング。グローバルのトップ企業と日本勢の差はどれくらい?|STARTUPS JOURNAL
- 参照元:昭和という「レガシー」を引きずった平成30年間の経済停滞を振り返る | 週刊ダイヤモンドの見どころ | 週刊ダイヤモンド
- 参照元:CorporateInformation.com – Financial Information on 46,000 Companies Worldwide
世界大学ランキング。(THEとQS World University Rankings)
日本の大学水準。
同じように、世界の大学ランキングの上位50位にも日本の大学はほぼない。(東京大学と京都大学のみ。)
中国は「清華大学」と「北京大学」などの4つがランクインしている。
日本よりずっと人口の少ないシンガポールは、「シンガポール国立大学」や「シンガポール南洋工科大学」がランクインしており、同様に香港は「香港大学」や「香港中文大学」などが入っている。
内閣府による世界大学ランキング。
内閣府のサイトでは、PDFで世界の大学ランキングとその説明がされている。
参考PDF:世界大学ランキングについて
内閣府でも紹介されているように、大学ランキングには様々なものがある。
特に信頼性が高いと言われている「THE世界大学ランキング – Times Higher Education(THE)」と「QS世界大学ランキング – QS World University Rankings」では下記のようにランキングが公表されている。
THE 世界大学ランキング 2024
- 参照元:【2024年版最新】世界大学ランキング 東大が29位、京大が55位に躍進 | ELEMINIST(エレミニスト)
- 参照元(本家):World University Rankings 2024 | Times Higher Education (THE)
QS 世界大学ランキング 2024
以上、参考になれば幸いです。
※Webデザインは実務数年、職業訓練校講師数年、フリーランス数年、計15年以上のキャリアがありますが、一気にがぁっと書いているので「です・ます調」ではありません。(元々はメモ書きでした。) ※事実や経験、調査や検証を基にしていますが、万一なにかしら不備・不足などがありましたらすみません。お知らせいただければ訂正いたします。 ※写真は主にUnsplashやPixabayのフリー素材を利用させていただいております。その他の写真や動画もフリー素材やパブリックドメイン、もしくは自前のものを使用しております。