Webデザインを独学で学ぶのなら。Webデザインで行き詰まったのなら。【ちょっと客観的に】 / いがわ

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Memo

Webデザインを独学で。

そもそも独学で可能なのか?

年齢による見極めが重要。

Webデザインを独学で学ぶことは可能だ。ただし、自分の年齢は考慮すべきである。

大前提として、ここの見極めをしなければならない。家族を養う立ち位置にいる人ならば、最重要の確認事項だ。

一部で溢れているような甘い情報に振り回されては危険なのだ。


中途採用のWebデザイナー、コーダーたちのデメリット。

採用側は30代40代よりも10代20代の若手を求めている。

これは特別Web業界に限ったことではないが、採用する企業側としては基本的に新卒の人材を募集する。

もちろん中途採用もあるが、その場合でも若ければ若いほど優位性が高くなる。

なぜなら単に、自分よりも年上の部下は扱いにくいのだ。

Webのスキルがあっても歓迎されるとは限らない。

もし無事に入社できた場合でも、先輩や上司たちよりもスキルがあると問題が起こることがある。年上の新人のスキルが高ければ高いほど、彼らは自分自身の地位が危うくなるのだ。

何らかのハラスメントが行われることも普通にある。(これもこの分野に限ったことではない。)

時代的な背景もあるのかもしれないが、不規則な残業や理不尽なハラスメントで、精神的に病んでしまう人が事実として多い。度々報道でもあるように。

Webデザインの学習時のニューロンとシナプス。

短期間で月収50万円、100万円なんてごく一部の例外。

Web業界で中途採用が多い理由として、真っ先に給料の曖昧さがあげられる。業務内容も多い。そのため、結婚を機に転職する人を何人も見てきた。統計的に見ても離職率が高いのだ。

この面においては、会社によってはここ数年でだいぶ改善されてきたと思う。最低時給やWeb制作の認知度が上がったので当然と言えば当然だが、ブラック会社の数は実際に減っているように感じる。

ただし、今でも低賃金、未払い、短納期、慢性的人材不足のブラック会社は存在しているので要注意だ。個人的にも弁護士経由で訴えたことがある。その場合でも8割分しか戻ってこなかった。

コロナ禍以降では特に、たった○ヶ月で月収50万円やら100万円やらという話をSNSでよく目にするが、ちょっと考えてみてほしい。月収100万円は中小企業であれば社長の給料レベルだ。

経験の浅い新入社員や付き合いの薄い新しい外注先に、いきなり社長の給料と同等の金額を支払うだろうか?


中途採用のWebデザイナー、コーダーたちのメリット。

独学で学習する際の取捨選択。

新卒でWeb業界に入るのであれば、普通の会社員と変わらないだろう。ある意味学生の延長、エスカレーター式に社会へ溶け込んでいける。スキルが後回しでも許容される。

問題は独学、中途採用の場合だ。

絵やデザインが得意であれば、FigmaやXD、PhotoshopやIllustrator、HTMLやCSSなどは独学でも十分に学べる。できないことができるようになっていくたびに、喜びも感じる。

他者に褒められなくても、パソコン上で、見た目で成果がわかるので、ドーパミンが放出されやすいだろう。

もともとパソコンに慣れていたり、コンピュータゲームなどでプログラミング的な思考が得意であれば、WordPress、JavaScript、PHPなども独学で学びやすい。

これも実際にパソコン上で成果を見られるので、嬉しさを感じることができる。

このような、学習時に喜び、嬉しさ、楽しさを感じることができるということは、Webデザインの魅力ではないだろうか?

独学で学ぶWebデザイン。

現実は他分野とそんなに変わらない。

現実としては、年齢は影響する。40歳を超えていればかなり難しい。

大人になると物覚えが悪くなるように、高齢者がスマホをうまく扱えないように、人間の脳の構造上、加齢とともにニューロンとシナプスの形成は遅くなる。

これは本人の努力ややる気の問題ではないので、現実を受け入れた方が賢い。数学者やスポーツ選手でも、40歳を超えて高パフォーマンスを継続することはできていない。

よくWebデザイナーになるための学習時間、という目安があるが、20代と40代では全く違う。

40代であれば、なんらかのアドバンテージが欲しい。

なので、それらをあらかじめ踏まえた上で、自分にあった内容、自分にできる範囲の分野を取捨選択して学習していくと良いだろう。年を取ってもプラスとなるものはあるのだ。

独学でWebデザインを。

豊富な経験値。

年齢を重ねることのメリットしては、人脈の多さや人間関係の経験値、引き出しや選択肢の多さなどがあるだろう。これらを活用しない手はない。

会社やフリーランスの居場所ができてしまえば、若い人たちよりもずっと幅広い仕事ができるだろう。落ち着いた年齢であれば、信頼度も保てる。

場合によっては信頼性や経験値を活かし、Webディレクターとなる道もある。


必要なものは何か?

必要なツール(道具)。

最低でもノートパソコン、大きめのモニターがあれば作業効率が上がる。比較的Macが多いが、Windowsを使用しているデザイン会社もある。

スマホでの確認作業も必須だが、今の時代、スマホはすでに保有・使用しているだろう。

ブラインドタッチは、未経験での40歳超えではかなり厳しい。前述のように、脳の神経回路の問題なのだ。ちょっとやってみるとわかるが、例えば小指でキーボードを打てるだろうか?

必要となるツールの、一般的なリストをあげるのなら…

  • ノートパソコンなど。
  • 大きめのモニター。(iMacは一体型。)
  • スマホ。
  • デザインツール。(Figmaなどは無料プランがある。)
  • エディタ。(VSCodeなどは無料。)
  • WordPress。(無料プランで使用できる。)
  • iPadなどのタブレット。(ただし意外と普及していないので最初は必須ではない。)
  • ブラインドタッチ。

という具合となる。

参考ブログや参考書よりも、資格の取得と人間力。

独学時にブログや書籍を参考にするのは良いが、気をつけなければならないのは、「間違いや誤植が普通にある」ということだ。

義務教育で使っていた教科書とは比べ物にならないほどの間違いがあるため、ブログや本の通りにやってもその通りにならないということが多々ある。

原因の出どころがわからず泥沼にハマる。

それであれば、資格試験対策用の書籍を購入し、資格を取得してしまった方がずっと無難だと思う。採用側も資格があるのとないのでは見方が違ってくるだろう。

Webデザインの学習。

運転免許のないドライバーのタクシー、医師免許のない医師などはその時点ですでに違法であり、Web業界も将来的にそうなる可能性もなくはない。(むしろあった方が良いだろう。)

また、社会経験を活かした人間力や責任感もメリットになるだろう。

スキル面の不安は、近年は現役デザイナーやコーダーのメンターやコーチもいるので、活用すると精神的にも技術的にも安心感が出ると思われる。

独学で行き詰まった時は、無料でかつ給付金の支給がある職業訓練校という選択肢もある。

変に焦らず、事前準備、ワンステップ踏んでからの方が、結果的に近道となるのだ。

職業訓練校かスクールか?

参考メモ:Webデザインは職業訓練校(ハロートレーニング)かスクールか。迷った場合はどっち。

参考書籍:職業訓練校でも使われる書籍。検定試験対策や会社で使われることも。




Webデザインは実務数年、職業訓練校講師数年、フリーランス数年、計15年以上のキャリアがありますが、一気にがぁっと書いているので「です・ます調」ではありません。(元々はメモ書きでした。) 事実や経験、調査や検証を基にしていますが、万一なにかしら不備・不足などがありましたらすみません。お知らせいただければ訂正いたします。 写真は主にUnsplashPixabayのフリー素材を利用させていただいております。その他の写真や動画もフリー素材やパブリックドメイン、もしくは自前のものを使用しております。

井川 宜久 / Norihisa Igawa
デザイナー、ディレクター、講師、コーチ / 井川宜久

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